育休中にWebマーケティング挑戦中のMikiです。
赤ちゃんが生後6ヶ月を迎えると、離乳食をスタートされるご家庭が多いのではないでしょうか。
そしてこの離乳食作り、なかなか大変ではないですか?
ただでさえ、日中は赤ちゃんの世話に追われているし、目を離してキッチンに立つのは怖い。
かと言って夜に作っていたら、勉強に割くための貴重な時間が大幅に奪われてしまう。
でももうストックが尽きそう…
育児をしながら勉強をしていたら、こんなシーンは日常茶飯事です。
こんなとき、頼りになるのが市販のベビーフード。
うまく活用すれば間違いなくママが自分に割く時間を増やせます。
でもベビーフードに頼るのは少し気が引けるという方も多いですよね。
・離乳食全て手作りは難しいけれど、ベビーフードは添加物が気になってあげても大丈夫か心配
・ベビーフードで初めての食材はあげてもいいの?アレルギーが心配
・なんでもかんでもベビーフードをあげていたら、破産しちゃう
実は私、今は育休中の身ですが、現職は食品メーカー開発。
専門フードスペシャリストの資格も持っており、食品については詳しいのです。
そこで本記事では、ベビーフードの心配事を解消し、実際に筆者もやっているベビーフードの選び方と活用術を紹介していきます!
このブログで唯一、私が専門性を発揮できる記事です(笑)
それではどうぞ!
ベビーフードを使うときに知っておいてほしいこと
「もう使ったことはあるよ!」「どんなものかくらい知ってるよ!」という方がほとんどだとは思いますが、さらっと説明させてください。
ウェットタイプとドライタイプ
ベビーフードは大まかに分けると2種類に分かれます。
どちらにも長所と短所があります。
ウェットタイプの特徴
レトルトパウチや、瓶に入っているベビーフードです。
・開封してそのまま食べることができる。
・月齢別にたくさんの種類が販売されている。
・一食110〜170円ほどで販売されており、コスパは少し高め。
ドライタイプの特徴
粉末タイプのベビーフードです。
・熱湯を注いでふやかして食べるので、少し手間がかかる。
・10食分300〜600円ほどで販売されており、コスパは良い。
・レパートリーは少なめ。
・素材単体〜3種類くらいのシンプルなものが多い。
・添加物が使われていないことが多い。
それぞれのタイプの特徴に応じて使い分けができるとより便利です。
ベビーフードが常温で保管可能な理由
ベビーフードはほとんどが常温で販売されています。
「常温で販売されているってことは、保存料が入っているんじゃないの?」と思う人も多いかもしれません。
結論、ベビーフードに日持ちをさせるような添加物はいっさい入っていません。
食べ物を腐らないようにする技術は、何も添加物だけではないんです。
ウェットタイプは、超高温で殺菌をして、袋の中を無菌状態にしています。
菌がいなければ食べ物は腐らないので、超高温で殺菌されたものは常温で保管できるのです。
レトルトのカレーや魚の缶詰も同じ理由で常温保存ができます。
ドライタイプは水分量を調整することで常温保管を可能にしています。
菌はある程度の水分量がないと活動できません。
干し椎茸や鰹節、クッキーといったお菓子が常温保管できるのも同じ理由です。
やってはいけないこと
ベビーフードで絶対にやってはいけないのは、「食べ残しの保存」です。
ウェットタイプは一度開封すると、保存がききません。
開けた瞬間に空中の菌と接触するからです。
食べ切るか、もし残ってしまったらもったいないですが捨ててください。
ドライタイプは、粉末の状態で保存することは可能ですが、一度お湯で戻したものは食べ切るようにしてください。
ベビーフードの食品添加物
ベビーフードで一番心配なのが、「赤ちゃんの体によくない添加物が使われているのではないか?」ということではないでしょうか。
これも、必要以上に心配する必要はありません。
その理由を説明していきますね。
食品添加物は全てが悪いものではない
添加物、ときくとそれだけでかまえてしまいがちだと思います。
それは「添加物は身体に悪いものだ」と言う「添加物」=「悪」の固定概念があるからではないでしょうか。
もちろん健康に悪影響があるものもありますので、否定はしません。
しかし、添加物に登録されている1500以上の全ての物質が悪かと言われるとそうではないことを覚えておいていただきたいのです。
食品添加物は食品に添加することで、以下の効果を与えるものと定義されています。
・味を整える
・長期保存を可能にする
・色や香りをつける
・形を作る
・栄養成分を強化する
ここで、おや?と思うのは、栄養成分として添加するものでさえ、添加物扱いになるということです。
例えばビタミンCを添加しようとして、レモンを入れたら食品として「レモン」と表記されますが、ビタミンCを単体で入れたら添加物として「ビタミンC」と表示されるのです。
その他のビタミンも、カルシウムや鉄といったミネラルも、全て添加物扱いです。
ビタミンやミネラルは、体に被害があるどころか、むしろ摂取しないと悪影響が出るものですよね。
これが一概に「添加物」=「悪」とは言えない理由のひとつでもあります。
ベビーフードにおける添加物規格
実は、ベビーフードにおいては、規格が定められており添加物が厳しく規制されています。
本当にめちゃくちゃ厳しいです(笑)
使用できる添加物をたったの37種類に限定したうえで、
「必要不可欠な場合に限り、かつ最小限の使用に止めること。」と定めています。
https://www.baby-food.jp/standard/standard.html#standard3
ここに挙げられている添加物は、摂取しても悪影響がないと分かっているものと、先ほど挙げた栄養成分を強化するものだけです。
ビタミンEとして使用されるトコフェロールのみ使用上限がありますが、通常の食事で過剰摂取になることはほぼありません。
つまり、ベビーフードは、全ての加工食品の中で群を抜いて安全性に配慮されている食品と言えるんです。
必要以上に恐れず、必要以上に摂取しない
「じゃあ毎食ベビーフードでもいいの?」という考えが頭をよぎると思いますが、さすがに毎食ベビーフードに頼るのは気が引けるというママも多いですよね。
いくら安全が保障されていると言われても、もちろん個人差もあるし、100%影響しないとは言い切れません。
ではどうやって添加物と向き合っていったら良いの?というと、
「必要以上に恐れず、必要以上に摂取しない」ことが一番です。
お砂糖やお塩を考えてみてください。
もちろん添加物ではありません。
でも、摂り過ぎたら身体に良くないのもご存知ですよね。
添加物も同じように考えれば良いんです。
ママが無理しすぎない程度に許容して、摂りすぎないように注意もする。
少しでも添加物が気になる場合や、ベビーフードが続いてしまう時は、
少しお値段しますが、無添加のベビーフードもあるので活用するのも手です。
アレルギー
アレルギーについても少しだけ触れておきます。
離乳食で最も神経質になる「アレルギー」。
初めて食べさせる食品は、アレルギーが出てしまわないかドキドキしますよね。
ベビーフードを食べるときに押さえておきたいポイントを解説します。
28品目アレルゲン
「アレルゲン」は、アレルギーをひきこ起こす原因になる物質のことです。
食品で気をつけなければならないのは、28品目あります。
この28品目が食べようとしているベビーフードに含まれているか、原材料表示で確認をしましょう。
アレルギーがあることが分かっている食品は、ベビーフードでも避けてください。
特定原材料 症状が出る人数が多く、重篤になる可能性がある8品目
えび、かに、そば、落花生、卵、小麦、乳製品、くるみ
この特定原材料は、表示義務があるので必ず商品パッケージに表示されます。
必ずチェックするのをおすすめします。
特定原材料に準ずる20品目
あわび、いくら、鮭、さば、やまいも、もも、アーモンド、いか、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、バナナ、牛肉、ごま、大豆、鶏肉、豚肉、まつたけ、りんご、ゼラチン
特定原材料ほどではありませんが、アレルギーが出る可能性がある20品目です。
この20品目には、表示の推奨はされていますが、義務はありません。
ほとんどの商品で表示されることが多い印象ですが念のため原材料表示を確認する方が安心です。
逆に、この28品目以外の食品であれば、初めて食べる食品でもアレルギー症状が出る確率はかなり低いと言えます。
ベビーフードでアレルギーチェックをしない方がいい理由
私がママ友に聞かれる断トツ1位の質問は、
「ベビーフードで初めて食べる食べ物を食べられたら、その食材のアレルギーはクリアにしてもいいのかな?」という質問です。
結論から言うと、あまりおすすめしません。
28品目に当てはまる食品なら、家で個別にしっかりした量を食べさせて確認した方が安心です。
理由1 含まれている量が分からない
原材料表示で分かるのは、入っている順番だけです。
実際の割合が分かるわけではありません。
少量摂取で問題なくても大量摂取でアレルギーが出る場合があるので、一概にベビーフードで食べたから大丈夫!とは言えません。
理由2 ベビーフードはかなりしっかりと加熱されている
殺菌の工程でベビーフードは高温で加熱されています。
ご家庭で調理した料理とどちらが火が通っているかと言われたら、間違いなくベビーフードです。
加熱の程度によってはアレルギー症状が出ることもあります。
あくまでめちゃくちゃしっかり加熱をした場合は大丈夫としか言えません。
理由3 何が原因が特定しづらくなることも
万が一アレルギーの症状が出たときに、ベビーフードは複数の素材が入っていることが多く、何が原因なのか特定しづらくなる場合があります。
アレルゲン不使用のベビーフードの調べ方
アレルゲン不使用のベビーフードが知りたい!というときは、各メーカーのホームページでチェックできます。
https://www.wakodo.co.jp/product/search/search.html
こちらは和光堂のホームページですが、避けたいアレルゲンにチェックを入れると、対象のベビーフードが検索できるようになっています。
ベビーフード活用の仕方
ここからは、僭越ながら私のベビーフードの使い方をご紹介します!
ストックが切れそうになったら、置き換える
離乳食は、基本週末にまとめて作り、小分けにして冷凍しておきます。
平日は冷凍しておいたものをレンジでチンするだけ。
平日は意地でも作りません(笑)。
週末前にストックがきれてしまいそうなときにベビーフードを活用しています。
離乳食を作ろうと思うと1〜2品でも2時間くらいかかります。
細かく刻む手間もあるし、小分けして冷凍して後片付けして…(白目)。
貴重な平日の夜の時間をここに割くのはあまりにもったいないです。
置き換えるときは、ベビーフードの原材料表示を見て、「主食」「主菜」「副菜」のどれに当てはまるかを確認して、置き換えるようにしています。
主食(お米)が足りないとき
しらすの雑炊などお米メインのベビーフードへ置き換えます。
主菜(タンパク質)が足りないとき
肉ピューレなどの、お肉やお魚メインのベビーフードへ置き換えます。
副菜(野菜のおかず)が足りないとき
野菜ミックスなどの野菜メインのベビーフードへ置き換えます。
処理が面倒なものはベビーフードに頼る
処理に時間がかかる食材は、迷わずベビーフードに頼っています。
離乳食は処理だけで30分程度かかることもザラです。
ここを簡略化しない手はありません。
ほうれん草、小松菜
葉物野菜は赤ちゃんの可食部が少なくて処理が大変なうえ、
台所が緑に染まるという悲劇に見舞われるにも関わらず、出来上がる量が少なくて割りに合いません。
「柔らかい葉の部分を使いましょう」なんて離乳食本には書いてあるんです。
柔らかい葉の部分だけ引きちぎられた哀愁漂うほうれん草を拝む羽目になります…(笑)
フリーズドライだと値段も手頃で使いやすいです。
ちなみに、お湯で戻しただけだと美味しくないので、おやきやおかずに入れるのを推奨します(笑)。
魚
魚は骨取りが大変なので、魚が入ったベビーフードに頼ることが多いです。
お刺身を使う手もありますが、割高なうえ、せっかく生で食べれるものに火を通すのは居た堪れない気持ちになるのでおすすめしません(笑)
豆
豆はタンパク質源として摂取させたい食品のひとつですが、「薄皮を剝く」という修行のような作業がついてきます。
納豆を使うのもの手ですが、お豆が入ったベビーフードも豊富にあります。
麺類
大人用の麺類は、塩分が含まれているのでそのまま赤ちゃんに与えるのは注意が必要です。また、赤ちゃんが食べるには細かく刻まないといけません。
ベビーフードは最初から細かくなっているうえ、塩分も含まれていません。
野菜を練り込んだタイプもあり使い勝手がいいです。
ビタミン補給として取り入れる
離乳食を作りながら、ビタミンなどの栄養の管理までするのは大変です。
特に不足しがちな、鉄分とビタミンAはベビーフードに頼ることにしています。
※ビタミンAと鉄分の補給に
※鉄分補給に
少し味に癖があるので、おかずやお粥に混ぜてあげるのがおすすめです。
災害時用やお出かけ用に
普段の赤ちゃんの離乳食に、ベビーフードを使う気がなくても、
とりあえず3日分ほどのベビーフードを常備しておくのをおすすめします。
その理由は災害やおでかけの時に使えるからです。
手作りの離乳食を長時間持ち歩くのは衛生的に危険なので、何種類か常備しておくと安心です。
我が家はおやつにもお粥にもなるおこめぼーは箱買いしています。
ベビーフードをうまく使って、離乳食期を乗り切ろう
いかがでしたか?
今回は、ベビーフードの長所を理解すれば、不必要に躊躇うことなく活用できるのでは?と思い、この記事を書きました。
うまく活用できれば、必ずママの負担も減ります。
ここまで言い切れるのは、私が離乳食中期までの一通りの食材を手作りしたからです。
しんどかった…(笑)
もしかしたら、「離乳食にベビーフードを使うなんて愛情不足なんじゃないか」と昭和な意見が周りから降ってくるママもいるかもしれません。
絶対にそんなことはありません。
ママが自己投資のために時間を割きたいと思うのは、なぜですか?
収入を増やして、お子さんを何不自由なく育てたいとう思いが少なからずあると思います。
そこまでお子さんのことを考えている人が、愛情不足なわけがありません。
この記事が少しでも、ママの時間を増やすために役に立ったら嬉しいです!
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう!