育休中にWebマーケティング挑戦中のMikiです。
9月に入ってから、ショート動画を急激にバズらせているアカウントがあります。
なんと開設16日目にして、
・YouTubeフォロワー 2.6万人登録超え
・Instagram 9900フォロワー超え
・TikTok 4000フォロワー超え
という脅威の伸び率!
そのアカウントはこちら「かまぼこ屋の娘」さん。
・このかまぼこ屋さんはどこにあるの?購入できるの?
・なぜバズったの?
・どうしてこんなスピードでフォロワーが増えたの?
こんな疑問を解説していきますね!
「かまぼこ屋の娘」さんとは?
こちらのアカウントの投稿主は、創業110年の老舗かまぼこ屋を継いでいる娘さんです。
動画の始まりは、
「私は〇〇日後に創業110年の歴史に幕を下ろすかまぼこ屋の娘」という衝撃の言葉。
そう、こちらのかまぼこ屋さん、今月9月30日でお店を閉めることが決まっているんです。
かまぼこ屋さんはどこにあるの?まだ商品は買えるの?
このかまぼこ屋さんは、名古屋にある「魚又」というかまぼこ屋さんです。
残念なことに、直営店の営業はすでに終了しており、オンラインショップでの購入も現時点では9月22日までとなっています。
「かまぼこ屋の娘」がバズった理由
さて、ではなぜこの「かまぼこ屋の娘」さんが大バズりをしているのか?ですが、
前回の記事でお伝えした「ど素人ホテル再建計画」さんがバズった理由を覚えていますか?
こちらで紹介した要素は非常に再現性が高く、実はバズった要素はほとんど同じなのです。
アカウントの設定が圧倒的弱者である
まず、このアカウントの背景です。
Webにおいて演者として強いパターンが、「強者」と「弱者」でした。
演者として強い「強者」と「弱者」
・強者
もともと専門性があったり、ある程度成功して有名な人。医者や弁護士といった専門性が高い人は、人が話を聴きたくなるので自然と人気が出ます。芸能人がYoutubeを始めたら人気が出るのも、強者としての人気です。
・弱者
何もないのではなく、スーパーマイナス。普通ではなくて、ど底辺。
例えば、
・投資で失敗して、今にもキャッシュアウトしそう
・太りすぎて、このままだと命の危険がある
といった状態です。
今回も弱者のパターンです。
弱者戦略の強み
・最初から応援ムードになる
・ハラハラさせられるエンターテイメント性
「もう廃業することが決まっている」という底辺状態からの発信。
応援コメントが次々に寄せられ、最もコメントがついた動画のコメント数はなんと1980件!
実は、「かまぼこ屋の娘」さんはそこにもう1要素掛け合わせることで、さらにエンターテイメント性を爆増させています。
それは「カウントダウン」。
最初の動画の投稿では、26日後だったカウントが、日が経つにつれどんどん減っていき、
現時点の最新投稿では14日後に。
このアカウントを一回でも見に来たら、間違いなく「あと何日だな」「どうなったかな」と気になってしまいます。
視聴者を当事者に巻き込む企画
各投稿には、この状況から脱却する方法や、新しいかまぼこへの意見など、視聴者にアイデアをもらえるように呼びかける言葉が多く使われています。
コメントを募ることで、アカウントが盛り上がり、SNS側からの評価も高くなるので、バズりやすくなるんですね。
投稿する動画にバズる要素が多い
ショート動画のアルゴリズムと動画の特徴
ここも前回記事のおさらいになってしまいますが、TikTokやYouTubeのアルゴリズムは、動画をバズらせるかどうか判断する評価軸を持っています。
ショート動画の評価軸
・投稿した動画がどれくらいの時間見られているか
・視聴者がその動画を何割視聴したか
・最後まで見てループした割合
・ユーザーの反応(コメント率やリピート増加)
※ループ:ショートムービーは、最後まで再生が終わると自動的に動画の最初に戻りまた再生されます。この動作を「ループ」と呼びます。
そして、最後まで見させることのできやすい動画の特徴がこちら
最後まで見させる動画の特徴
・大衆ウケコンテンツ
馴染みやすさがあり、世の中の人の大半が興味があるテーマであること
・最初の2秒はインパクト
視聴者が見るか見ないかを判断する最初の2秒でインパクトがあること
・最初の7秒までに最後まで見るメリットを理解せさる
視聴者が最後まで見るか見ないか判断する7秒までに、興味付けをすること
結末が想像できない、気になる!と思わせることが重要
・ループが起きやすい動画が勝つ
動画がどこで終わっているのか分からない構成であることや、コメントしやすい動画であること
コメントしている間も動画は再生され続けるため、コメントをするとループが起きます。
・面白いショートムービーの本質は「凝縮」
重要なポイントを最大限詰め込んでいること
実際に投稿された動画
では実際の投稿を見ていきましょう!
・【20日後に創業110年の歴史に幕を閉じます】
✔︎チェックポイント
・コンテンツ
弱者戦略×カウントダウン
・インパクト
「私は20日後に創業110年の歴史に幕を下ろすかまぼこ屋の娘」というセリフが、強烈なインパクトを残す。
・興味づけ
かまぼこ屋を閉店する理由→閉店の連絡でお客様のラッシュの流れでさらに視聴者を引き込む。
・ループ
「皆さんはどんなかまぼこなら買いたいですか?」とコメントが書き込まれすい呼びかけをしている。
・【24日後に創業110年の歴史に幕を閉じます】
✔︎チェックポイント
・コンテンツ
弱者戦略×カウントダウン
・インパクト
「私はなんて愚かなんだ」というセリフがインパクトがあり、結末が気になる始まり方をする。
・ループ
最後のセリフが「こんな魅力を知らせれずに」で終わり、最初の「私はなんて愚かなんだ」に繋がることで、どこで終わったのか分からない構成になっている。
・凝縮
閉店の理由から、かまぼこの新事実(スーパーフード)までを詰め込んでいる。
弱者戦略は再現性の高い戦い方
いかがでしたか?
前回の「ど素人ホテル再建計画」さんと、発信している内容は全然違うのに、要素はほとんど同じでしたね!
バズったアカウントを分析していくと、弱者戦略がとても再現性の高い戦い方であることが分かります。
この記事が皆さんの認知拡大に貢献できたら嬉しいです!
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう!